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台本です。魔法使いB、の設定で行かせていただくことに決定いたしました。
魔法使いB役はろくしのさんで決定させていただきます。

ルナ、ルナ母、詩人、ピエロ編の子ども、詩人の彼女、係員はまだ未決定とさせていただきます。
係員役はオーディション欄がありませんが追加募集に投稿していただけると助かります

受験のため実際の収録等は私の合格後、すなわち半年以上後となります。ご了承ください。この台本は急展開や設定ミスが多く含まれる可能性があります。コメント等で修正してほしい点、ミスの指摘などよろしくお願いします。
修正してほしい点については
「このセリフをこうしてほしい」
というものから、
「この展開の方が燃えるからここの展開・結末をごっそり変えてほしい」
というものまで、抽象的な意見も具体的な意見も幅広く募集しています。

ゆめのせかい ~his dream world~         
脚本 黒ザトー
【登場人物・キャスト】
ルナ  ちま(未確定
かかし  
ルナ母     
踊り子  きぃちゃん
ピエロ   ウィズ
詩人  
魔法使い ろくしの










【第一章】 
ドラマCD Dusk episode00ゆめのせかい―his dream world

踊り子「ねぇ、こんなことを考えたこと、無い? ずっとこのままでいられたらいいのにって。時間が流れない世界。いつまでもそのままでいられる世界。そんな世界があったら、それはゆめのせかいってことになるのかな? ふふふふふ。この物語は、そんな夢の世界に迷い込んだ人たちの物語。さぁ、始まるよ」

 踊り子の笑い声がこだまする。

-------------------
本編スタート。遊園地、楽しそうな音楽や子供の笑い声が聞こえてくる。


ルナ「よし次行くぞ次ぃッ!!」
かかし「おっけー任せろ!」
ルナ母「はしゃぎ過ぎよ二人とも。(息切れ)特にパパはもう若くも無いんだから」
かかし「んー? パパまだまだ若いぞー! Mr.SHININGだぜ。人生まだまだこれから! 若い奴らには負けていられん!」
ルナ「いられん!」
ルナ母「はぁ……。最初に会ったときはちょっと根暗なぐらいだったのに娘が出来たら毎日毎日……」
ルナ「元気が一番!」
かかし「その通り! さすが我が娘だぜ」
ルナ「次はトワイライトゾーンコースター乗りたいー!」
かかし「よっしゃ行こうぜ! みんな、あの夕陽に向かって競争だ!」
ルナ母「それは何かが違う!」
SE 走る足音
ルナ「行こうぜー!」
SE 二人走る足音
ルナ母「:……。ふっ。ふふふふふ……二人とも! そんな速さじゃまだ私には及ばないわよ! リミットオーバー――」
SE: 鳥の鳴き声
かかし「さすがに少し疲れたかもな……」
ルナ母「もう若くないのにはしゃぎ過ぎ」
ルナ「つかれたー」
かかし「ほら若ものだってへばってるじゃん? 恐るべきはフィッツジェラルドランドとあなたですよ」
ルナ母「私はかしこく体力を温存していましたから」
かかし「(ぼそっ)凶悪なまでに体力あるからなぁ」
ルナ「(ぼそっ)ねー」
ルナ母「何か言いましたか?」
ルナ&かかし「なんでもありません」
ルナ母「次は無いわよ。じゃあ飲み物を買ってくるから、ルナはここで座ってなさい」
ルナ「うん!」
かかし「ああ俺も行く俺も行く」
ルナ母「ついでに買ってくるけど?」
かかし「自分で選ばなきゃ満足できねェぜ!」
ルナ母「はいはい。飲み物の趣味おかしいもんね」
かかし「飲み物を任せたらプリン嫌いな俺にプリンドリンクとかいう拷問級の飲み物を買ってきた恨みを忘れてないだけだ。ルナルナは美夏ちゃんオレンジ?」
ルナ:「高濃度緑茶!」
かかし「渋いな……じゃ、すぐ戻ってくるから。良い子にしてろよ?」
ルナ「うぃ! 良い大人にしてろよ!」
かかし・母「当然!」

(ルナ「でも、お父さんとお母さんは、戻ってこなかった」)
SE 去っていく足音。その後に車のクラッシュ音と、救急車の音。笑い声は聞こえなくなり、ざわめきが
係員「お嬢さん、今おっきい事故があってね? 緊急閉館になるんだよ。アナウンス聞こえなかったかな」  
ルナ、嗚咽。
係員「弱ったな……どうかしたのかい? ママかお友達とはぐれちゃったのかい? おじさんに出来ることがあれば言ってくれ」
ルナ「(泣きながら)か、帰ってこな、こないの、すぐかえってくるって、言った、の、に」
係員「! なんだって……。おじょうちゃん、ちょっと来てもらっていいかな? 一回ジュースでも飲んで落ち着こう、な?」
ルナ「高濃度緑茶、を、」
係員「ああ、お茶何でも」
ルナ「今、買って帰ってくるの」
係員「あ、ああわかった。じゃあここでお話ししよう」
ルナ「帰ってくるもん、もうすぐ絶対、私を置いてどこかに行くはずが、無いから……!」
係員「……なぁお嬢さん。落ち着いて聞いてほしいんだ。さっき事故があって、何人か巻き込まれてしまったんだ。もしかしたらお嬢さんの――」
ルナ「ちがう! いない! いるわけないっ!」
係員「おじょうちゃん、そのなかに大人の人もいて、一応、もし、もしもな?」
ルナ「聞かない! ……やだ、そんなこと……あるわけないもん……。こんなのやだ、」
泣きはらした顔を上げ係員をねめつけるように次のトリガーセリフ。 
ルナ「こんな世界もういやだ!」
時空が歪む。流れていた音楽がバグったように消え、突然の静寂が訪れる。
ルナ「……何が、起こったの?」
ルナ「……いない。誰もいない。なんで? さっきまで目の前に……。(息をのむ)メリーゴーランドが……止まってる……!」
踊り子の笑い声がこだまする。
ルナ「だ、だれ?」
踊り子「まわりの人がみーんな消えちゃったー。大変だぁ! キミは人類最後の一人。これから孤独の世界を生きるのだね」
ルナ「一人、ぼっち……」
踊り子「なーんてね。うっそだよーん」
ルナ「え……?」
踊り子「本当は、消えたのは君の方」
ルナ「私……?」
踊り子「君が願ったんだよ? こんな世界もういやだ、って。願いがかなってよかったね」
ルナ「そんな……私はそんな意味で言ったんじゃ」
踊り子「ふふははははは。悲しむことなんて無いよー。君にとってこの世界はまさにゆめのせかい! なんたってここには、絶望も死も、時間の流れも無いんだから! 楽しむといいよ。永遠にね。ひひゃひゃひゃはははは」
ルナ「ま、待って! おいてかないで! 一人にしないで……」
踊り子「一人になりたくないならおいついてごらん。ふふふ♪ あははははは」
 鈴の音。それを追いかけるルナ。
ルナ「はぁ、はぁ……どれだけ、走るの、うっ、もう、駄目、走れない……」
踊り子「もう終わりぃ? バイバ~イ!」
SE 笑い声とともに消失的な音。
ルナ「どうして……今日は家族みんなで、一日じゃあとっても回りきれないほどおっきい凄い遊園地。にきて、一日中遊んで帰る。とっても楽しい、素敵な思い出になる一日のはずだったのに。 ……どうして、私は今独りぼっちなんだろう……お母さん、お父さん」
SE 風の音。
かかし「もう悲しむ必要はない。ここではな」
ルナ「……誰!? どこにいるの!?」
かかし「ここは私たちにとってはまさに夢の世界。時間が流れない、悲しみを忘れられる無限の時間がここにはある」
ルナ「……かかし? そこにいるかかしがしゃべっているの?」
かかし「君は違うのか? 悲しみに耐えきれずに、現実から逃げだしたんじゃないのか?」
ルナ「……。私は……」
 あたまの中でリフレインする事故の音。
ルナ「私は……もうこんな世界居たくない、って……」
かかし「この世界にくる人はみんな同じだよ。ここにいれば、もうこれ以上の絶望はない」
ルナ「でも……私は、まだ、待ってるの」
かかし「……待ち人は永遠に戻ってこないかもしれないぞ」
ルナ「でも、戻ってくるかもしれない。飛び出してきちゃったけど、やっぱり戻ってくるかもしれない! そうだよ、だから待ってなきゃ……!」
SE 走り出す。
かかし「本当にいいのか? 時が動き出せば、全ては取り返しがつかなくなる。それでも、行くのか? ……覚悟は、できているのか?」
ルナ「覚悟……?」
かかし「もし、君の待ち人があの事故に遭っていたとしたら?」
ルナ「……!」
かかし「君も聞いただろう。爆発音を。あれに巻き込まれていたとすれば、無事で済む確率は限りなく低い。時がうごきだした瞬間、死んでしまうかもしれない。それでも、行くのか?」
 しばらく黙りこむルナ。やがてぽつりとつぶやく。
ルナ「……覚悟、わかんない、ごめんなさい」
かかし「……だろうな」
ルナ「今の私にはなにもわからないし、何も想像できないし、覚悟もできない。けどもう私には歩き回ることしかできない」
かかし「……立ち止まるという選択肢はないわけか」
ルナ「……なにがあったのか私にはわからないけど、かかしさんこそ、自分から辛い道を選んでない?」
かかし「……私か? みての通り現実逃避中だ」
ルナ「本当? 私は立ち止まってた方が辛いと思うよ。本当にそれで逃避できるの? 辛いことがあった後に、そんな風に止まったら、逆に一瞬もその出来事を忘れることはできないんじゃないの?」
かかし、はっと息をのむ。
ルナ「ごめんなさい。でも、私は歩くのやめないって今決めた。立ち止まったら、二度と歩き出せない気がするし、それに」
ルナ「今のままではどうせ永遠に会えないんだから」
かかし「……!」
 ネジがうごくような音。
ルナ「それに、お父さん言ってたから。人生はギャンブルだって」
かかし「ギャンブル……」
ルナ「ギャンブルなの。いつでも。一寸先は闇、次何が起こるかいつだってわからないパルプンテの世界。私たちは良いことが起こる方に賭けて、生きていくんだって」
ルナ「私はお母さんもお父さんも、無事な方に賭ける。だから、元の世界に戻りたい。もしよかったら」
 シャフド的振り返り。
ルナ「かかしさんも一緒に賭けない? 都合のいい方に。」
 かかしに向かって手を差し伸べる。
かかし「……都合のいい未来に賭ける……良いな、それ」
ルナ「でしょ」
かかし「……乗った」
 手をつかむ。かかしを縛りつけていた鎖がはじけ飛ぶ。
ルナ「もうただのかかしじゃないですね。世界でたった一人の、アクティブなかかし」
かかし「よろしく、ギャンブラーガール」
ルナ「かかしさんももうギャンブラーだよ。私はルナ。かかしさんはなんて呼べばいい? ザ・ギャンブラースケアクロウ?」
かかし「何がザだかっこつけやがって……かかしでいい」
ルナ「よろしくお願いしますね、かかしさん」
 メリーゴーランドの上でみている踊り子
踊り子「クックック……面白くなってきた」

ドラマCD 「ゆめのせかい、his dreaadadadawed」


かかし「歩いてみると、幾分気分が楽になった気がする」
ルナ「人間も動かないと腐っちゃうんだね」
かかし「……子どもから学ぶ事って多いな」
ルナ「さてどこをさがそう」
踊り子「わーびっくり! かかしと女の子が歩いてる!」
ルナ「! あなたは……」
 舞い降りるような効果音。
ルナ「やっと姿を見せてくれた」
踊り子「ふふっ。さっきみたいにくら~い顔した人の前に出てきてもつまんないからね。良い顔になったよ。ひっひっひ」
かかし「……お前、人間か?」
踊り子「かかしに言われたくないよねぇ」
かかし「ぬぅ」
 ふわっという感じの効果音と鈴の音。
踊り子「ぼくはかわいい踊り子。それだけだよ。君たちがここを彷徨い歩くのをたのしんでいるだけ。ふふふふふ」
ルナ「ねぇ、この世界から出る方法、知らない?」
踊り子「ふぅん。出たいの? ここにいたら永遠の命を手に入れることができるのに? 変わった人だねぇ?」
ルナ「ギャンブラーだから」
踊り子「やっぱり面白いねー、手助けした甲斐があったよ」
ルナ「もしかして……さっきのは」
 ルナの言葉を遮るように次のセリフ
踊り子「まぁいいや。確かにノーヒントじゃ退屈な冒険になりそうだし、教えてあげよう。この世界から出る方法をね」
 びしっ、と指をさすような音+鈴の音。
踊り子「この世界には五人の人間がいる。この世界は、その五人が望んだ世界。五人全員が現実世界に戻りたいって思ったら戻れるんじゃない?」
ルナ「私たちが望んだ世界……?」
踊り子「そう。五人の人間の絶望が、この世界を作り出したのサ」
ルナ「五人みんなが帰りたいって思えば、この世界から出られる……?」
踊り子「ぼくから言えるのはそれだけ。せいぜい歩き回ってぼくを楽しませてね♪ ふふふふふふ」
 鈴の音とともに消える。
ルナ「なんだか、現実じゃないみたい」
かかし「現実から逃げだした人が集まる……ゆめのせかいか」
ルナ「……長い旅になりそう」
かかし「長くて短い……かもよ」
 懐中時計を開けるかかし。
ルナ「止まってる」
かかし「お気に入りの時計が止まったままって言うのも、やっぱり寂しいものだな」
ルナ「そのためにも、5人を歩き出させないとだよね!」
かかし「私と君で二人」
ルナ「それからさっきの踊り子さんで、三人。残り二人だね」
かかし「……とすると、あの少年も……」
 ノイズとともに駆け抜けるような回想シーン。
魔法使い「ねぇ、遊ぼうよ」
魔法使い「ハッ! そんなに動きたくないっていうなら、ずっとそうしていれば良いよ!」
魔法使い「ははははは、お似合いだよかかしさん」
ルナ「かかしさん……かかしさん?」
 ルナの声ではっと我に帰る。
かかし「いや……しかし沈み込んでいる人間を歩き出させるのはそう簡単なことじゃあない。長期戦を覚悟しないといけないな」
ルナ「そう……だね」
どこからか歌声が聞こえてくる。ピエロの唄。「ら」で歌う感じの。
ルナ「……かかしさん、何か聞こえませんか?」
かかし「……歌?」
ルナ「誰が歌ってるんだろう。とにかく、これで四人目だよね! 行ってみよう!」
 走っていくルナ。歩いてついて行くかかし。
かかし「……元気な子どもだ」
 歌っているピエロに、後ろから話しかけるルナ。
ルナ「歌、上手」
ピエロさん、ちょっとびっくりして、一拍置いて
ピエロ「ありがとうございます、お嬢さん」
 ピエロ、震えを抑えるように深呼吸をしてから、振り返る。
ピエロ「どうかな? 少しショーでも、みていくかい?」
ルナ「ショー! 見る!」
 ルナは無邪気そのもの。目的を忘れてショーにとびつく。
ピエロ「では、ご覧あれ!」
 ばさっとハトが飛び立つ。
ルナ「おおっ!!」
ピエロ「行きますよ」
 ドラムの音とともに玉乗り開始。
ルナ「玉乗り! はじめてみた! え、逆立ちした、見てあの人ボールの上で逆立ちしたよかかしさん!」
かかし「見てる、見てるから。報告しなくていい」
 ピエロ、ボールから飛び降り次なる技へ。
ピエロ「次は私の十八番です」
ルナ「あ、今度はナイフでお手玉!? わーわー!」
かかし「あれはジャグリングと言うんだ。凄いな」
 ルナ拍手。
ルナ「すごーい! (……でも)」
 拍手を止める。
ルナ「(こんなに楽しいショーなのに……ずっと泣きそうな顔をしてる。それに、絶対に私と目を合わそうとしない……)」
 強がってジャグリングをするが、とり落とし、カランと地面に落ちるナイフ。
ルナ「ピエロさん!?」
 同時に、糸がキレたようにがっくりと、膝をつくピエロ。
ピエロ「……くっ……!! まただ。また……!!」
ルナ「ピエロさん!?」
ピエロ「やっぱり、駄目です……っ!」
 突然のピエロの変化に動揺するルナ
ルナ「だ、だだだ誰にだってミスぐらい」
ピエロ「違うんです!! ……駄目なんです。私は……私はもう、駄目なんでしょうか……私はピエロなのに! ピエロなのに……!」
 わなわなと身体を震わせて。
ピエロ「手が震えて……昔みたいにはもう出来ない……。だけじゃ、だけじゃないんです。子どもの顔を……見ることができない……! ピエロになって、世界中の子どもたちを笑顔にして見せるなんて豪語してたのに……もう私は誰も笑わせることができない……私自身も。もう私は。笑えないのです……!!」
ルナ「ピエロさん……やっぱり……笑えなくなっちゃってるんだ」
ピエロ「はは……お見通しでしたか」
ルナ「いくらメイクが笑顔でも、わかるよ、それくらい」
 数秒間無言。この間にピエロ歌のピアノインスト版とかながしたい。
ピエロ「……無様ですよね。これが、こんなのが、かつて、一流ピエロなどともてはやされていた男の末路です。今まで積み重ねてきたものは、こんなにも脆かった……」
かかし「……あなたも、あの事故を見たのか」
ピエロ「あなたも……ということは……」
光景を思い出したのか額を抑えて小さく呻くかかし。
ピエロ「心中お察しします」
かかし「……お互いにな」
ルナ「かかしさん……?」
かかし「気にするな。それよりも、事故をまじかで見たんだとしたら……厳しいだろうな、すぐに立ち直るのは」
ルナ「……」
ピエロ「あの子、帰り際に私に言ったんですよ。また来るからね、って。いつか私もピエロになりたい、って、笑顔で……なのに……」
 すすり泣くピエロ。
ピエロ「真っ赤で、なにもかも真っ赤で……!! 苦しそうに呻いているあの子が脳裏に焼き付いて離れないんです……!!」
ルナ「……ピエロさん」
ピエロ「聞きました。ここは時間の止まっている世界なのでしょう? なら、ここにいる限り、あの子は決して死ぬことはない。ここは奇跡の世界です!」
かかし「ピエロ……お前……一生こんなところに閉じこもっているつもりなのか?」
ピエロ「わかっています、わかっています! これが何の解決にもならないことは私にだって! でも……それ以外……どうすればいいというのでしょう……」
 涙がこぼれおちる。
ピエロ「世界がうごきだしてしまえば、あの子の命を奪うことになるかもしれないのだから……そんなこと、私には到底」
 息を大きく吸い込んで
ルナ「ばかあああああああああああああああああああ!!」
かかし「!?」
ピエロ「……おっしゃる通りです。ですが、」
ルナ「それ以外にどうすればいいかなんて決まってるよ。少なくともここにいることじゃ絶対にないよ! それはね、その子を元気づけてあげることだよ!」
ピエロ「……」
 なにやら葛藤しているピエロ
ルナ「その子言ってたんでしょ。将来ピエロになりたいって。ピエロさんをみて思ったんでしょ。その子あなたの事が大好きなんでしょ! ピエロさんがいかなくてどうするの!」
ピエロ「ですが……! もしも、もしも、」
かかし「結局、ただ怖いだけなんだろ、俺たちは」
ピエロ「……!!」
かかし「違うか? 今、俺は誰よりもあなたの気持ちを理解できているはずだ」
 ピエロ、かかしを見上げる。
かかし「でも、現実世界にいる人からしたら俺たちがときのとまった世界で何百年過ごそうと、今まで通り時間が進む」
ピエロ「……そうですね、その通りなんですね。私が、あの子がいなくなってしまうのを怖がっているだけ……」
ルナ「でもここにいても、何も解決しないし、その子に会えもしない」
ピエロ「……」
ルナ「でも、現実世界に戻れば、その子を励ましてあげられるかもしれない! 苦しんでる時に、あこがれのピエロさんが励ましてくれたら、私ならすごい嬉しい。だからピエロさんじゃなきゃだめなんだよきっと」
ピエロ「私で無ければ……」
ルナ「世界中の子どもたちを笑顔にしたいんでしょ、ピエロさん」
ピエロ「そんな風に、理想に燃えていましたね……」
ルナ「ここにいる限り、永久に子どもの笑顔を見ることはできないよ」
 その言葉に、電流が走ったように動きを止めるピエロ
ピエロ「笑顔が……見られない……?」
ルナ「そう」
ピエロ「……笑顔が、見られない……」
 その言葉を理解しようとするかのようにぶつぶつと反芻するピエロ。
ルナ「思い出して。おじさんはピエロ。子どもを笑顔にするのが仕事。そのピエロが、今子どもの笑顔が無い世界にいる。それってピエロ?」
ピエロ「そんなの……ピエロじゃ……」
ルナ「そう! そんなのピエロじゃない! でもおじさんはピエロ、でしょ?」
ピエロ「そう……私はピエロ」
ルナ「絶対やめたくない。違う?」
ピエロ「私は……ピエロ……でも……!!」
 力をこめて言い、立ち上がる。
ピエロ「……時間をください。少し、行くところがあります」
ルナ「……ええ、待ってます」


ルナ「ピエロさん、ちゃんと現実に戻ろうって思ってくれたでしょうか」
かかし「大丈夫だろ。なんたってあのピエロは」
 章終わりのセリフ、
かかし「一流、なんだから」
 鈴の音。
踊り子「やるじゃん。流石ルナちゃん。ボクのトモダチだ」
ルナ「踊り子さん、いつのまに!?」
踊り子「世界はキミの双肩にかかっているかもよ。きっしっしっし。ほーらなんか聞こえない?」
ルナ「あ、本当だ、もしかして」
 踊り子きゃはははは笑いながら消える。
ルナ「また消えた……」
ハーモニカの音が聞こえてくる。
かかし「歌やらハーモニカやら……現実逃避には、良いのかも知れないな」
ルナ「ってことは……最後の一人、ですよね」
かかし「多分、な」
ルナ「あの人を現実に引き戻せば」
かかし「帰れる、かもしれない」
ルナ「行きます!」
 走るルナ。あるいて後を追うかかし。
ルナ「あの、」
詩人「月は手が届きそうで、その実決して手が届くことはない。まるでどんなに上手にカニカマを作ろうと、本当の蟹にはなれないのと、同じように」
ルナ「は、はあ」
 空を見上げる詩人。
詩人「意味と言うのは、ラーメンのスープのようなものだと思いませんか」
ルナ「え? は、はぁ」
詩人「ゆめというのは現実でありながら、最大の現実逃避ですよね」
ルナ「え、ゆめ?」
詩人「夢を見ている。それ自体は現実の出来事です。でもその内容は決して現実では無い。複雑です。この世界もまた、そう。現実でありながら現実でない。まさにゆめのせかい」
ルナ「現実でありながら現実じゃない……」
詩人「あなたも私と同じこの夢にとらわれた住人。でも私とは違い、歩き出すことができた。立派です。私の時間まだ、動く気配はありません」
ルナ「なぜ、でしょうか?」
詩人「ここは、私にとって思い出の場所なんです。優しくて淡い輝きを放つ月のような、あの人との」
ルナ「(わー、もしかして大人の恋って奴なんだろうか)そのせいで、ここに?」
詩人「時間の止まってしまった世界……不思議と、不思議に感じませんね。それはきっとこの世界にくる前から同じような世界にとらわれていたからなのでしょう。プールに浮かんでいようと、死海で浮かんでいようと、浮かんでいることに変わりはない。私は、手が届かないほど遠くへ行ってしまった月を求めて、必死に月影にいようとした哀れな人間でした。過去の輝きが忘れられずに、未練がましく楽しかったあの時の足跡をたどるだけの」
ルナ「(……正直何を言っているのかさっぱり分からない)」
詩人「ですが……その思い出の場所すら、粉々に砕け散ってしまった。もはや私は、何にすがって生きていけばいいのか、わからなくなってしまったのですよ……」
かかし「事故、か」
詩人「ええ、暴走した車が突っ込み、爆発を起こし、思い出のあの場所すら、消えてしまった」
ルナ「(事故……やっぱりこの人も。この世界に集まったのは、あの事故で絶望した人たち)」
 話がよくわからないけど、何か手はないものかと考え、ポンと手を打つ。
ルナ「じゃあ……行ってみませんか? なにか、残っているかもしれませんし、思い出」
かかし「ルナ……? いいのか」
ルナ「この世界を出るためです」
かかし「……(躊躇い的な声)」

詩人「……ひどい、有様ですね……」
かかし「……全くだな」
詩人「あの人と、最後に会ったのは、この場所でした……・」
ルナ「あの、その人と、どういう関係だったの?」
詩人「憧れていたんです。私は。そう、人は自分に無いものに憧れる……。日本人が高級フランス料理に憧れたように。彼女は、輝いていた。そして、遠かった……。私とは、住む世界が違ったんです。彼女は、離れてしまう前から、月のように見えていて。近づくのがためらわれた。なぜならば彼女は、輝かしい夢を持っていたから。生まれてこのかた夢など思い描いたことのない私には、それがあまりにまぶしかった……」
 瓦礫に触れる詩人。
詩人「でも私は身の程知らずにもその輝きに魅了され、彼女の近くに居続けようとした」
 何も言えないルナ。
詩人「そして彼女は、この場所で、私に別れを告げた」
 思い出される、過去の光景。
本条「わたし決めたの。夢を叶えにいくって。だから。またね、詩人くん」
 さらさらと流れていく砂のようにフェードアウトする少女の声。
詩人「それが、彼女との最後の会話でした。私は、夢を追い求めて遠くへ行くという彼女を、引きとめることも、自分の気持ちを伝えることもできずに……」
詩人、瓦礫に腰掛ける。
詩人「それ以来、未練がましくここを訪れていた。ここが壊れた結果ここへきてしまったということは、私はこの場所を、彼女と別れたこの場所を、心の支えに、していたのかもしれません」
ルナ「お兄さんのしたこと、間違ってないよ」
 神妙なルナ。
ルナ「夢を追い求める人を引きとめるべきじゃないもん」
詩人「ええ……」

ルナ「だからこんどは、お兄さんが夢を追い求める番じゃないの?」
詩人「私が…? 私には夢なんて、」
ルナ「『月をつかみたい』って、思わないの?」
詩人、一瞬目を見開き、その後また下を向く。
詩人「無理です……月をつかむなんて。あまりに遠すぎる……」
ルナ「ううん。無理じゃない」
詩人「いいえ。見えているのに決して触れることはできない。それが、月の本質です」
ルナ「違うよ。そんなのは昔の話だよ。だって人間は月に行った。アポロが月に着陸した。行こうと思えば行けるんだよ」
詩人「それは……」
ルナ「ロケットでも何でものってさ! 後先考えずに行っちゃいましょう。それがハーモニカお兄さんの本当にしたい事。でもってそれこそが夢、なんじゃないの?」
詩人「ロケット……」
ルナ「人類は今まで不可能を可能にし続けてきたんだよ、人間は不可能を可能に買える能力を持ってるの!」
詩人「ロケットに乗って、行く……」
 詩人、自分の手をみる感じの動作をした後再び空を眺める。
詩人「そうか……」
 ゆっくりと立ち上がる。
詩人「本当だ……私は、月をつかみたいと、思っている。でも、」
詩人「彼女は、迷惑ではないだろうか。遠くまでこんな人間に付きまとって来られたら、迷惑ではないだろうか」
かかし「気にしないでいけよ」
詩人、今かかしに気付いたレベルに驚いて振り向く。
かかし「向こうだって。きっと君を待っているはずだ」
詩人「なぜ……そう思うんです?」
かかし「またねってのは別れの言葉じゃない、また会いたいときに使う言葉だ」
詩人「……!!」
ルナ「決まりですね、詩人さん?」
 何かがわかったように、少しずつ何かが開けていくように。
詩人「……私は、今までずっと、月の輝きを眺めることが私のしたいことなんだと、自分に言い聞かせてきた。でも、」
 こつ、こつ、と前に進む。
詩人「それだけでは私は満足できない。つかみたい、月を! 私は、心の中ではずっとそれを望んでいたんだ/……」
詩人「あなたたちの言葉には、不思議な力を感じました。今まで私は、それに気付きつつも、どうせ行っても何もできない。そんなことを無意識に思って考えをキャンセルしてしまっていた。なぜだか今はっきりと言われて、」
 ルナに笑顔を向ける。
詩人「そんなことあってから考えろ。そんな気分になりました」
ルナ「えへへ」
詩人「不思議ですね……長年の固執が、まるでコーヒーに入れた角砂糖のようにあっさりと溶けてしまった。もしかしたらあなたが、どこかあの人に似ているからかもしれません。お嬢さん、お名前は?」
ルナ「ルナ」
詩人「ルナ……。本当に、月みたいだ、良いお名前ですね」
かかし「ふっ」
 父親フラグ
 事故現場を見る詩人。
詩人「思い出の場所は壊れてしまいましたけど」
 詩人、数年間の苦悩の日々を思い出し、板感の思いを込めて晴れやかな微笑で。
詩人「これで、良かったのかもしれません。ようやくこれで私は、本当の月を追いかけることができる」
ルナ「そうだよ、きっと」
詩人「夢から覚めた気分です。ありがとうルナさん」
ルナ「どういたしまして!それにこれで、ピエロさんが戻ってくれば五人。この世界から出ることができる。あっ―)」
 ルナ、事故現場の方を見る。黄色いテープの向こう泡に、横転した車が転がっている。
ルナ「(このテープの向こう側が、本当の事故現場……。行けば、何かわかるかもしれない)」
 テープをくぐって向こうに行こうとするルナ。内心慌ててかかしが発言。
かかし「なにをしてる」
ルナ「あ、あの、えっと! な、なにかあるかな~って」
 なんとなくかかしの雰囲気にビビって言い訳じみたことを言う、かかしの次のセリフは念押し。
かかし「そっちに行くと危ないぞ。まだ破片が散らばっている」
ルナ「そ、そうだよね。あはは」
 その時、足音が聞こえてくる。
かかし「誰か来るぞ」
 現れたのはピエロ。晴れやかな顔をしている。
ルナ「……ピエロさん!!」
ピエロ「すみませんね……お待たせしました」
 優雅に一礼するイメージ。その姿はもはや一流ピエロそのものだった。
ピエロ「あなたの言うとおりですね。私はピエロ! この世界の子どもたちみんなに笑顔を配り歩くのが仕事! みんなの笑顔が私のエネルギー源! 今までも、これからも。現実世界に戻って、あの子を」
詩人「私も、現実世界に戻って、月をつかみ取る。そう、決めました」
ルナ「みんな……!!」
 ちりん、と鈴が鳴る。
踊り子「すごいねー、全員そろっちゃった! おめでとー、ふふふ」
ルナ「あ! 謎の踊り子さん! 私やったよ! これで五人全員だよね!」
 純粋に嬉しそうに言うルナ。
踊り子「おめでとー! これでみんな元の世界に戻れるね! ……なぁんて、思ってたの? ふふひひひゃはははははは!!あーっはっはっはっは! ひーっひひひ!」
 笑い転げる踊り子。
ルナ「お、踊り子さん!? それ、どういうこと? 」
踊り子「ボクは五人、って言ったよ? ふっふっひひひ」
ルナ「え、だって、私とかかしさん、ピエロさん、ハーモニカお兄さん、それに踊り子さんで五人」
かかし「やっぱりあんたが、人間じゃないってことか」
 うすうす勘付いていたかかしさん。正直魔法使いが怖いから考えたくなかったけど認めざるを得ないなう。
ルナ「え、人じゃないって……?」
かかし「どっちかが人間じゃないと思ってたんだ。本音を言えばお前が人間であってほしかった……」
フラッシュバックする記憶。
魔法使い「永久にそこで絶望しているといいよ、かかしさん? あーっはっはっは!」
かかし「だとするとあの少年が……」
ルナ「かかしさん、何か知ってるの? どういうことなの!?」
踊り子「最後の一人」
 いつのまにかみんなの背後に移動している踊り子。驚いて振り向く一堂。
踊り子「その人こそが、この世界を作り出した張本人、“魔法使いさん”、だよ」
ピエロ「魔法使い……?」
詩人「魔法使い……」
ルナ「……この世界を作り出した……?」
踊り子「ククククク。魔法使いさんは手~ごわいぞ~? この世界の王様なんだから、ここでは全てが彼の思うがまま! せいぜい怒らせないことだね」
 くるくると舞い踊りながら、びしっと指をさす踊り子。
踊り子「指先一つで君たちを消しちゃうことなんて朝飯前だよ。ふふふ! まぁ頑張ったらぁ? 彼さえどうにかすれば君たちはこの世界から出られるんだからさ」
詩人「どこに……」
 詩人がずいと前に進み出る。
詩人「彼は今どこに……?」
踊り子「観覧車。そこでずっと、遊び相手が来るのを待ちわびてるよ。さて、ボクはここらへんでお別れかな」
ルナ「待って。踊り子さん。ありがとね」
踊り子「なにが~?」
ルナ「君が私を導いてくれたんでしょ、薔薇さん」
踊り子「……気付いてたんだ」
ルナ「トモダチだからね」
踊り子「……ルナちゃん、少しの間だったけど、君と話せて楽しかったよ」
 ハイタッチ。
ルナ「不思議なはずなのに、不思議な気がしない。なんでだろう。あなたの正体がわかっても驚かない」
踊り子「だっていつでも一緒にいるじゃない」
 消失する。
ルナ「それもそうか」
 セリフの後半がフェードアウトしつつ。ぱさり、という音だけを残して消えていく。
ルナ「またバラの花」
 正体に何となく思い至った様子だが、花はポケットにしまい、前にある観覧車を見据える。
かかし「この先に……いるのか」
ルナ「よし、行こうよ、みんな」
かかし「ああ」
ピエロ「この夢を終わらせるために」
詩人「真の夢を追いかけるために」
ルナ「……行くぜっ!!」
ルナ以外「おう!」



踊り子「最終決戦、か。どうなるかなぁ? ねぇ、魔法使いさん。ルナとあって、それでも君は変わらずにいられるかい? ふふふ」


ピエロ「さっきの踊り子さんの話によれば、ここに――ん?」
 機械の駆動音。
詩人「観覧車が……動いている……!」
ルナ「どういうこと? もう、元の世界に戻ってきたの?」
かかし「いやー――時計は止まったままだ」
 スタイリッシュ懐中時計確認かかし。
ピエロ「見てください、1番のゴンドラの上に、誰かのっている!」
ルナ「おもちゃの杖?……あれが、魔法使いさん、なの? 」
 機械が止まるような音。
魔法使い「おお……おお!」
 ばさぁっ、とマントをはためかせながらスタイリッシュに着地。
魔法使い「みんな……! 来てくれたんだ! 嬉しいな~!! ぼくずっと待ってたんだよ! 君たちが来てくれるのを!! ね、何してアソボっか!」
ルナ「あの男の子が、悪くて怖―い魔法使いさん?」
かかし「……油断するなよ。私をこんな姿にした張本人だ」
ルナ「……!」
ピエロ「あの子が、魔法使いさんだったんですか」
詩人「そうか、この世界にいる最後の人間、そういえばそういうことならあの少年しかあり得なかった」
ルナ「え、みんな知ってるの?」
詩人「いえ、一瞬だけ」
ピエロ「同じく」
魔法使い「せっかくこの世界を作り出したのに、独りぼっちは寂しいもん。失敗したーって思ったよ、ボクと同じく現実から逃げだしたい人を集めたらみんなとまったままだったんだもんねー。でも結果的には成功だー! みんなちゃんと来てくれた! こんなに嬉しいことはないよねっ!」
 ピエロに近づく。
魔法使い「さっきはとっても寂しそうに歌ってたからそっとしておいたけど……元気になったみたいだね! ピエロさんまで来てくれて嬉しいよ! 遊園地はやっぱりピエロがいないとだよね」
 詩人に近づく。
魔法使い「君は意味のわからないことばっかり言ってハーモニカ吹き始めちゃったから会話不能なのかなーと思って半ばスル―しちゃったけどちゃ~んと来てくれた。嬉しいよ。それに、」
 にっこりしながらかかしに近づく。
魔法使い「まさかあなたが来てくれるなんてね。ピクリとも動こうとしなかったのに。嬉しいよ。癇癪起こしちゃってごめんねー。でもその格好も似合ってるよ♪」
 ルナにつめよる。
魔法使い「君は……初めてみたなぁ。一通りこの世界に来た人は探しつくしたつもりだったんだけどな。まぁこの遊園地は広いから見落としがあるのも無理もないか。どうだい? ボクが作ったんだ、この世界! 素敵だろう? 時間が流れない、いつまでも遊んでいられる遊園地! まさに夢の世界だと思わないかい?」
ルナ「あの、私たち、」
魔法使い「遠慮しないで遊ぼうよ! ほら、乗りものだって何だって、自由に動かせる。乗り放題だよ!」
 魔法使いが電池で動くボタンを押すとピコピコ光って音が出る感じの安っぽいおもちゃの杖を鳴らしながら振ると、陽気な音楽とともに遊園地が生き返る。
魔法使い「どれからのろっか? あ、観覧車は後ね。待ってる間散々のっちゃったから。お勧めはジェットコースターかな? あれ結構怖いん――」
ルナ「私たち、元の世界に帰りたいんです―――!!」
 音楽がぶちっと途切れる。
魔法使い「……え? ごめんね、よく聞こえなかっ」
ルナ「元の世界に、戻る方法、教えてください」
 電灯が破裂して行く音。わなわなとふるえる魔法使い
 しばらくみんな硬直した後に、魔法使いが震える声でしゃべりだす。
魔法使い「なんで……」
 態度の豹変に息をのむ一同。
魔法使い「なんで帰りたがるの……? ずっと、いつまでもこの世界に一緒にいようよ! ここは時間が流れないゆめのせかい、ここ以上に楽しい場所なんて無いのに!」
ピエロ「お世話になりました。ですが、私はピエロとしての務めを果たしに戻らなければならない」
魔法使い「ピエロとしての仕事なら、ここでだって出来るじゃないか……!」
詩人「この場所からでは……月をつかむことはできませんからね」
魔法使い「お前の言っていることは相変わらず意味がわからないよ! なんでここじゃだめなの?! かかしさん、かかしさんはここがいいよね!?」
 一番動きそうになかった印象のかかしに助けを求めるような視線を送る魔法使い。
かかし「……悪いな。ここにいる限り、誰も死ぬことはないかも知れない。でも、ここにいる限り、絶対に会えないのもまた間違いない」
魔法使い「くっ……」
 裏切られたように、愕然とする魔法使い。
ルナ「魔法使いさんだって、こんなところに閉じこもっていたら」
魔法使い「こんなところ……? 黙れ! 黙れ黙れ黙れ!」
  魔法使いさん、口元が奇妙な笑顔で、目が言っちゃってる感じの表情でまくしたてる
魔法使い「君たちは忘れてる。忘れているだけだよ! 現実世界がどんなに辛いところか! 現実世界に戻ったって、辛いことしかないっていうのに……」
 ばさっと手を広げて頭に血がのぼったまま泣きそうにセリフを続ける魔法使い。
魔法使い「だってそうだろう! なんで君たちはこの世界に来た? 現実に耐えられなくなったからじゃないの? なんで今さらかえりたがるの!? ねぇ、おかしいよ! 忘れてるだけだ、思い出してごらんよ、現実世界がどんなにひどいところだったかを!」
ルナ「確かに……そう。そうだった。でも、でもいいところだってたくさんあった! 辛いことにあふれているけど、でも! 楽しいことにもあふれているんだよ!」
魔法使い、顔を片手で押え、歯を食いしばる。
魔法使い「違う……!! 君たちは、忘れているんだ。記憶が美化されてってるだけだよ……!」
 そしてハッ、と何かに気付いたように歪んだ笑顔で整った顔をゆがめる。
魔法使い「っふふふふふ……ふっはははははは! そうか、そうだよ。そうするしかないよねぇ……。ボクが思い出させてあげればいいんだ、君たちに、現実世界の苦しみを……! そうしたらきっとわかる。この世界がどんなに素晴らしいかが! そうしたら、そうしたらもう絶対にこの世界を出たいなんて考えもしなくなる! ボクと遊んでくれるようになるはずさ!」
 杖が異様な輝きを放ち、デフォルトの音とは違う音を出す。光があたり一面を支配する。
あまりのまぶしさに呻く面々。
光が明けると、そこは事故現場。
ピエロ「……! ここは」
詩人「事故、現場」
ルナ「あのテープの、むこうがわ……?」
呪文はバシルーラ。テープで隔離された本当の事故現場へと飛ばされた一同。魔法使いも追って移動してくる。
魔法使い「そう、ここだよ。ここが絶望の始まり。さぁてここでなにがあったんだったかなぁ? 思い出してごらん?」
 困惑しているみんなに、追い打ちをかけるように魔法使いの言葉は続く。
魔法使い「ピエロさぁん? 君の可愛い未来のピエロさんは、一体どうなっちゃったんだっけねぇ?」
 魔法発動! ピエロのトラウマをえぐる幻覚を見させる。
ピエロ「うっ……」
女の子「ピエロさん」
ピエロ「……君は……無事、だったんですか!」
女の子「無事……何を言っているの?」
ピエロ「え……?」
女の子「あんな事故に遭って無事でいられるわけがないでしょ」
 炎の音。ドロドロと溶けるような音。苦痛に呻く女の子。
女の子「助けて……助けて! 私の顔はどこ、脚はどこ、私の身体は、どこ? うぅ。ねぇ、助けてよ……」
 声もどんどん溶けるようにおかしくなっていく。
ピエロ「うぁあああああああああああああああああああ!!!!」
 あたまを抑え込んで倒れ込むピエロ。
ルナ「ピエロさん! どうしたんですか! そっちには誰もいませんよ! ピエロさん!?」
魔法使い「次はキミだ、エセロマンチスト!」
詩人「……ぅぐ!」
ルナ「詩人さん!?」
本条「詩人くん?」
詩人「……あなたは」
本条「詩人くん……? 」
詩人「なぜあなたが、こんなところに……?」
本条「夢を追い求めても、良いことなんて一つも無かった」
詩人「そんなことは……諦めなければいつかはきっと!」
本条「……夢も持たない詩人君に何がわかるんですか? 」
詩人「……私にも夢がある。あったんです! あなたと、一緒に……!!」
本条「じゃあ諦めてください。そんな夢叶うわけがありませんから。詩人くんと一緒に? ふふふっ」
 振り向きざまにとどめモーション。
本条「冗談、きついですよ」
詩人、ストップ。
ルナ「詩人さん!? 詩人さんまで……」
魔法使い「そう、思い出して、現実世界に希望なんてものはないんだよ! 希望は、この『ゆめのせかい』にこそあるんだっ!」
かかし「うっ…!?」
ルナ「かかしさん!」
かかし「や、やめろ……」
ルナ「かかしさん! しっかりしてそっちには何もない! 幻覚です! かかしさん!」
かかし「駄目だ……そっちに行っちゃだめだ! やめろ、いやだ、行かないでくれ、駄目だ!!」
 事故音。腕を押さえて倒れ込むかかし。
ルナ「かかしさん! どうしたの!? 痛いの?」
 袖をまくる。
ルナ「包帯……? かかしさん、まさか……」
魔法使い「どう? 現実世界には苦しみしかないじゃないか。でも安心してよ、君たちがいるのはゆめのせかいなんだ。悲しみから解放された、ボクの世界なんだ!」
ルナ「魔法使いさん……どうして、こんなことをするの」
魔法使い「どうして? 決まってるじゃないか! 苦しい現実世界よりこっちの方が幸せな世界だって教えてあげたんだよ。さて、次は君の番だね。ああ、君には魔法を使う必要もないみたいだ。足元をよーく見てごらん?」
ルナ「えっ……」
 足元、瓦礫の中に、ペットボトルが転がっている。
ルナ「これ……高濃度緑茶……?」
 母に頼んだ高濃度緑茶が事故現場に落ちている。
魔法使い「それがそこに転がっているってことは、それを買ってきた人はどうなっちゃったのかな?」
ルナ「お母さん……お父さん……」
 優しくルナに囁きかける魔法使い
魔法使い「だけどもう悲しまなくていいんだよ。この世界にいれば、君のご両親はいつまでも死なない。そうだろう? ここでボクと一緒に永遠を生きようよ」
 ルナ、泣き始める。
ルナ「永遠……」
魔法使い「嫌だろう? 辛い現実は。良いことなんか何にもないんだ。さっさと捨てて、こっちに来てよ」
 手を差し伸べる魔法使い。
 だが、その手を、ルナはつかまない。
魔法使い「どうしたんだよ? 早く、」
ルナ「――ヤダ」
魔法使い「なにが―」
ルナ「いやだ! ここにいる限りおかーさんとおとうさんは車にはねられたままなんだよ!そんなのダメ! 私は現実世界に戻る! 戻って、お母さんとお父さんが今どうなってるか確かめる!」
魔法使い「なっ……」
 信じられないものを見るような目つきでルナをみる魔法使い。
ルナ「辛いよ。これでお母さんとお父さんが無事じゃないってわかっちゃったもん。でも! そんな二人をほっといて遊んでるなんて出来ないもん! 辛いこともいっぱいあるけど、楽しいことだっていっぱいあったし! こんな退屈な世界より、ずっと楽しかったし! 私は現実世界が好きだ!!」
 唖然とする魔法使い。徐々にその表情が無表情へと変わっていく。
魔法使い「……そうか。お前のせいか。この世界は現実から逃げ出したい人たちが集まった世界のはずなのに、お前だけは違うんだ。お前がボクの世界をめちゃめちゃにしたんだ。ボクが最初に会ったとき、皆はちっとも動きそうになかったもん。お前が僕の邪魔をしているんだ……!!」
ルナ「う……!?」
 電撃のような音。ルナを攻撃。苦しみ呻くルナ。
魔法使い「お前さえいなくなれば……全てが僕の思い通りになる……!」
 にやりっと完全におかしくなった笑顔でルナを攻撃し続ける。
魔法使い「そうして初めて、ボクの世界、ゆめのせかいが完成するんだ!」
 かかしが割り込む。
魔法使い「なんで……なんでお前が邪魔をする、かかし!!」
かかし「……一度は逃げ出してしまった。俺は、妻が目の前で交通事故に遭ったのに、病院について行くことも、娘のところに戻ることもできずにこの世界に逃げてきてしまったダメ親父だった。でもルナが気付かせてくれた。俺がすべきことを! だからもう間違えない! 絶対に逃げない……!!」
 帽子とマスクがはじけ飛ぶ。
ルナ「……お父さん……!?」
かかし「子どもを守るのは親の役目だ。この子は俺が絶対に守る! この蘇えったナイスミドルがな!!!」
ルナ「お父さん!! そんな、酷いけが、してるのに!!」
魔法使い「ボクの邪魔をするな……!!」
 攻撃が苛烈さを増す
かかし「ありがとな。ルナのおかげで俺は……持つべきものは、自慢の娘だな」
 地味に辛そうなかかし。
ルナ「お父さん!」
 次の瞬間、魔法使いの手から杖が弾き飛ばされる。投げナイフピエロ。
ピエロ「一人で良いかっこし過ぎですよ、かかしさん。いや、Mr.ナイスミドル」
魔法使い「ピエロォ……!!」
 カツン、カツンとよゆうをただよわせながら詩人も復帰。
詩人「ありがとうございました魔法使いさん。あなたが見せてくれた幻覚良い予行演習になりました」
魔法使い「くっそぉ……!! なんでだ、あんな辛いことがあったのに、なんで帰りたがるんだよっ!! ボクの世界をなんで否定する!」
詩人「それを乗り越えた先に、何かがあると信じているからです。どんなに川が暑いタイヤ気にも、必ず餡が入っているように」
ピエロ「希望を捨てなければ、いつか必ず、きっと」
 呆然とする魔法使いに追い打ちをかけるようにルナ発言。
ルナ「私たちは気付いたの。現実世界の素晴らしさに。この世界で、絶望にくれる長い時間を過ごせたおかげで。だから、もう帰ろう? みんなで帰ろう?」
 魔法使いに手を伸ばすルナ。
魔法使い「……知ってるさ」
 聞こえるか聞こえないかレベルで呟く。
ルナ「え?」
魔法使い「知ってるよ……! 本当はボクだって、元の世界に帰りたいさ……! 現実世界がどれほど素晴らしいかなんてこれでもかってほど知ってる! 言われなくったってそんなことわかってたさ! 僕には友達もいっぱいいるし、仲のいい妹もいて、両親もいる!! 楽しく生きてたよ! 今日なんて……今日なんて家族みんなで遊園地に来て、最高に楽しい一日になるはずだったんだ……!!」」
ルナ「まさか」
魔法使い「戻れるものなら戻りたいよ……ボクだって」
 セリフと同時に魔法使いのローブ的なものを脱ぎ去る。そこには胸に突き刺さったナンバープレート。
魔法使い「でもボクはもう……戻れない」
かかし「お前……その胸」
 魔法使いは泣いている。
魔法使い「そうだよ! ボクの気持ちがわかる……? 死ぬんだよ! 時計がうごきだした瞬間に、ボクは死ぬんだよ! 死ぬ前のボクに与えられた奇跡。永遠に続く最後の一秒の世界。この中でしかもうボクは生きていられないんだ……!」
 みんな何も言えない。
魔法使い「そんなボクの世界に、現実から逃げようとしていた人たちが巻き込まれた。嬉しかったよ。突然こんな世界に来ちゃったけど、ちゃんと仲間がいるんだって。でも……」
 その場に座り込む魔法使い。
魔法使い「結局ボクは、一人だったんだ」
 ルナさん、歩み寄る。
ルナ「一人じゃ無いぜ魔法使いくん」
ピエロ「一流ピエロ復帰戦にはちょうどいい機会ですネ!」
かかし「恩返しぐらいは、させてくれよ」
魔法使い「だって君たちは……」
 若干おっかなびっくり唖然気味に呟く魔法使いに、詩人がさっそうと言う。
詩人「一期一会、という言葉があります。そう、例えば旅先でふらっと寄ったとてもおいしい蕎麦屋は、次に行ったときにはもう無いかも知れないように。この世界に来たことは、私にとってプラスに作用しました。私はここに来て、長年の迷いに決着をつけることができた」
ピエロ「そう! 例えば私はピエロとしての自覚をとりもどしました」
かかし「俺は娘とあふれる時間に現実に立ち向かう勇気をもらったよ」
ルナ「もちろん私も……みんなキミのおかげで長い時間をかけなきゃ解決しないようなことに、現実に立ち向かっていけたの!」
魔法使い「ああ、そう、それは良かったね」
 魔法使いの投げやり気味な言葉を遮るようにルナが叫ぶ。
ルナ「だからこの世界を作り出してくれたあなただけ不幸なままで終わるなんてわけにはいかないの!!」
 絶句する魔法使い。
魔法使い「え、だって君たちは、帰りたいんじゃ」
ピエロ「私もルナさんと同じ気持ちですよ。魔法使いさん、私はあなたの力になりたい」
詩人「正直言うと私も、ここを発つ前にまだ準備時間が欲しいと思っていたのでね」
かかし「お前さんが作ったこの世界は俺に悩み苦しんで立ちあがるまでのなっが~い時間を無料で付き合ってくれたわけだしな。付き合うぜ俺は。君が満足するまで」
ルナ「あそぼ!」
 魔法使い、杖を拾って立ち上がる。
魔法使い「ボクと、遊んでくれるのかい?」
ルナ「つべこべ言わず、遊ぼうぜ!」
 次の瞬間、遊園地が華やかに動き出す。
魔法使い「みんなの今の言葉。取り消しは効かないからね!」
ルナ「望むところだよ、魔法使いさん!」
魔法使い「ユウ」
ルナ「にゃ?」
 やっと、可愛い顔が10割増しで可愛く見えるような素敵な笑顔を浮かべる。
魔法使い「ボクの名前。緑間ユウ!」
ルナ「うん、ユウ! 私ルナ! よろしくね!」
 その言葉に若干の照れ笑いを浮かべながら魔法使い君、手を上げてみんなを先導する。
魔法使い「さあ行くよ、ルナ、ピエロさん、食いしん坊詩人、踊り子さん、あとそこのおじさん!」
かかし「そこのおじさんて」
魔法使い「ついてきて! この遊園地、今から制覇するんだから! 最初はピエロハウス!」
ピエロ「おおっとぉ。お任せください! 歌って踊れる天下無敵のピエロのショーをご覧にいれましょう!!」

そして全員が、長い時間(といっても多分20時間ぐらい?)、永遠の遊園地を楽しんだ。(どう表現しようか悩み中)

 メリーゴーランドの前で、魔法使いが立ち止まって振り返る。その表情は満面の笑み。
魔法使い「はぁ、はぁ、あははははは! みんな、ありがとう! 楽しかった! ほんとに!」
ピエロ「私も最高の観客に恵まれて、そして実は初めてこの遊園地で遊びました」
ルナ「私もと~っても楽しかったよー!!」
魔法使い「うん! ボクももう、一生分の楽しさを経験しちゃった気分だよ。本当に、ありがとね」
 少しなにか込み上げてくるものを押さえつけているような響きが感じられる魔法使いの言葉。
 その言葉に、目を閉じて静かにさとる詩人と。ビクッと反応するかかし
詩人「……もう、満足なさったのですね」
かかし「待てよ……もういいのか? やり残したこととか、無いのか? この世界が消えてしまったら、お前は……!!」
魔法使い「良いんだ。ボクもうわかっちゃったから」
 少しさびしげに眼を伏せる魔法使い。
魔法使い「ここにいる限り、ボクたちは大切な人と会うことはできない」
 魔法使いのからだが徐々に光に包まれていく。
魔法使い「帰ったら、ボクの妹によろしくね。双子だから一目でわかると思う」
ルナ「本当にもういっちゃうの?」
魔法使いくん、悟ったような落ち着いた笑顔で答える。
魔法使い「君たちとはいつかまた会える。なんだか不思議とそんな気がするんだ。今、この世界を終わらせることを決意したら、何故だか急にね。ボクは消えるわけじゃない。違う世界に行くだけなんだ。だから、」
 決意に満ちた顔で。
魔法使い「いつか世界の壁を越えて、みんなが幸せになれる世界に―――」
 魔法使い、消滅する。
ルナ「ユウくん……その言葉、信じるぜ」
かかし「ありがとな、ユウ」
詩人「この出会いは永遠です。そう、おいしいものを食べるのは一瞬でも、その感動は永遠であるように」
ピエロ「……世界が戻っていく」
 癇癪で割ったガラスなどが戻っていく。
 かかし、時計を掲げる。
かかし「時間だ。行こうぜ」
ルナ「おう」
ピエロ「ええ」
詩人「ええ」
同時に返事をする三人
 時計が、動き始める。秒針がうごく音が響き渡る。


ルナ「時計は今日も動いてる。戻ってみると、あまりにも当たり前ないつもの毎日。私たちが生きるべき世界。ピエロさんは女の子がいつ退院しても良いようにピエロの仕事を続けている。いまや遊園地の一番人気になっちゃっている。詩人さんはお月さまを追いかけて、なんとエジプトに行ってしまった。ピラミッドとかの研究をしてるんだって。世界を揺るがす発見をするのが夢なんだって。それから、私たちは」
かかし&ルナ「おーっす!」
 病院のスライドドアを開ける音。そしてベッドから上半身を起こす音。
ルナ母「……おっす、マイファミリー」
ルナ「夢を見る時間はもう終わり。夢はいつか必ず終わる。私たちは選んだ。永遠の夢よりパルプンテな現実を。行こう。しっかりと目を開いて。彼と、彼の世界のことを胸に刻み込んで。最高に楽しい人生を、歩んでやろう」

 ED。出来れば魔法使いに歌って欲しいなー 無理かなー。

エピローグ。
 叫び声が聞こえてくる。声の主は魔法使いユウの妹ユミ。必死にユウを呼んでいる。
ユミ「ユウくん! ユウくん!! 目を開けてよ……」
 ルナ、涙を流しながらぽつりと彼の名前を呼ぶ。
ユミ「ユウくん……笑ってる……?」
 魔法使い君のセリフがリフレイン。
魔法使い『いつか世界の壁を越えて、みんなが幸せになれる世界に―――この世界を、つくりかえて見せる』
 世界に、亀裂が入る音。


 To be continued in dusk.
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Author:黒ザトー
小説『Dusk』ゆるりと更新中
並びにボイスドラマ企画『Dusk ep0 ゆめのせかい』
企画中


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