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途中台本

途中


 ぱちぱちと火が爆ぜる音。
ユウ:(すぐにわかった。理不尽な速度で燃え広がるあの炎はボクの存在を許さない。炎だけじゃない。煙を吸いすぎても死ぬって聞いたことがある。)
ユウ:逃げないと・・・・・・! なんとかして、何とかしてここからでないと。
・・・どうやって?(諦観の笑み) この地獄の、どこに逃げろって言うんだ・・・・・・。

派手に崩壊する音。

ユウ:(ああ、ボクはここで死ぬのか。・・・・・・ユミ)



板堂:今から七年前。フィッツジェラルドランドという遊園地で、サーカス小屋が全焼する大事故があった。原因は依然として不明、被害は甚大で、遊園地は閉鎖。行方不明者は500人を超える。まさに大惨事だった。だが現場からは、現在に至るまで死体が一体も発見されていない。
   生還者は一割に満たず、未だ大半の人が行方不明。私の親友も、行方不明者の中の一人だ。

 ユミの寝息が聞こえてくる。(病院)

板堂:なぁユミ。ユウは今、どうしてるんだろうな・・・・・・。案外、まだあの遊園地で遊んでいたりして……なんて、な。


ユウ:ドラマCD Duskエピソード0 ゆめのせかい


紅郎:逃げろ・・・・・・舞。
舞:でも!
紅郎:父さんもすぐにいく。先に行け!

 上から大きい破片が落ちてきた音

紅郎:うっ!
舞:お父さん!
紅郎:いいから行け! 

 何かが崩れる音。

舞:あっ
紅郎:舞!!
 空間がねじれるような音。

舞:あれ・・・・・・生きてる?
紅郎:みたいだな。
舞:よかったぁ~・・・・・・。
紅郎:いや、安心するのはまだ早い。よく見ろ。
舞:えっ。

 ようやく周囲の異常に気づく舞。

舞:火が消えてる・・・? 落ちてきてた瓦礫も。どうして・・・?
紅郎:だがここは、紛れもなくサーカス小屋・・・・・・。だとしたら俺たちは一体――
レヴィ:どうして生きているんだろう? ここはどこだろう? 周りの人たちはどこへ行ってしまったんだろう? 答えは単純、君たちはこの夢の世界に招待されたのさ。
紅郎:!?
舞:誰!? どこにいるの!?

 鈴の音とともに姿を現すレヴィ。

レヴィ:私はレヴィ。この世界の案内人。
舞:(!? 女の子が、宙に浮かんでる・・・・・・!?)

紅郎:さっきから、まるで俺たちが異世界に迷い込んだかのような言い方だな。
レヴィ:そーうまさしくその通り。ここはあなたたちが元いた世界じゃない。我が主が支配するゆめのせかい。私はさしずめ白ウサギってところかしらね? うふふっ。
紅郎:(・・・・・・馬鹿な。だがそうでもなければ説明がつかないのも事実。一体俺たちに何が起こっているというのだ)
舞:違う世界・・・・・・ねぇ、レヴィさん。
レヴィ:なあに?
舞:私達は夢の国に迷い込んでしまったのね?・・・・・・じゃあ、もしかしてもう元の世界には戻れない?
レヴィ:さあね。
紅郎:さあねって・・・・・・案内人じゃなかったのか。
レヴィ:そうだよ? ボクは案内人。だからこの世界を案内するのが仕事なんだ。だから元の世界に戻れるかどうかなんて知らないよ。知っているとしたら・・・・・・、
舞:知っているとしたら・・・・・・?
レヴィ:そうだね、我が主、魔法使いさんなら知っているだろうね。
舞:魔法使い?
レヴィ:そう、魔法使いさん。
紅郎:(魔法使い? 妖精のように空を飛ぶこのレヴィといい、何の冗談だ。この世界は絵本の中の世界だとでも言うのか)
レヴィ:魔法使いさんはこの世界の主。いわば王様だからね。
舞:その人に聞けばいいんだね?
レヴィ:フッ。そういうことになるね。
舞:私、探してくる!
紅郎:待て舞。危険だ。ここがどういう所かもわかっていないのに。
舞:ここにいたって何も変わらないよ。大丈夫、魔法使いさんにパパッと会って、元の世界に返してもらうだけだから。行ってくる!
紅郎:待て、舞! うっ
レヴィ:あーあー無茶するから。足、動かないんでしょ?
紅郎:く・・・・・・。
レヴィ:それよりようやく邪魔者がいなくなりました。
紅郎:何?
レヴィ:ボクは最初から貴方に用事があったんですよ。佐倉紅郎さん・・・ククク。


場面転換。走っている舞。

舞:どこにいるのかなー魔法使いさん。父さん怪我してて動けないし、早く見つけて戻らないと――

舞:(それにしてもここ、変な場所だな・・・・・・。今が朝なのか夜なのかわからない。かといって夕方でもない。朝と夜をグラデーションしているみたいな・・・・・・)

 ピエロにぶつかる舞。
舞:きゃっ ごめんなさい。
ピエロ:いえ、わたしは大丈夫です。君こそ大丈夫かな?
舞:はい。あ、あなたは、サーカスのピエロさん!?

かくかくしかじかタイム。

ピエロ:なるほど、ゆめのせかい、ですか。とりあえず私以外にも人がいて安心しました。舞ちゃん、って呼んでいいですか?
舞:はい。あとこれは、さっき言ったとおり全部レヴィに聞いたことだから、それ以上のことは私にもわかりません。
ピエロ:レヴィ・・・・・・一体何者なんでしょうね。
舞:わかりません・・・・・・でも人間じゃないとしか・・・・・・。
ピエロ:明らかに人間じゃないヒトが普通にいる世界・・・・・・。そんな世界に、私達は何で来てしまったんでしょうね。私達の共通点はあの時、サーーカスにいたこと。火事にあったこと。後は何でしょう。明らかに、あの時サーカスにいた人が全員いるわけではない。
舞:確かに・・・・・・。私はなんで・・・・・・。そういえば、元いた世界はどうなったんだろう。
ピエロ:わかりません。ですが、元の世界に戻りたい。
舞:もちろん。早く帰らないとお母さんもお兄ちゃんも心配してるだろうし。
ピエロ:・・・私もフィッツジェラルドランドには愛着があります。実は私は、妹と一緒に日本に戻ったばかりでしてね。ようやく、このサーカスに就職したところだったんだけど。でも、初公演だったのに・・・・・・いえ、すみません。愚痴になってしまいましたね。
舞:戻らないと、ですね。妹さんもきっと待ってます。
ピエロ:そうだね。とにかく、この世界の主魔法使いを探し出さないことには何も始まらない。
舞:はい。じゃあ一緒に探しましょう。
ピエロ:そうですね、お願いします。では・・・・・・お嬢さん、宜しくお願いします。
舞:はい!

ピエロ:お、早速そこに人がいますね。
舞:本当だ。行ってみましょう。
ピエロ:そこの人! ちょっとよろしいですか?
ルル:るー?
舞:あ、あれ人じゃない。フィッツジェラルドランドのマスコット、ルルちゃんだ。
ピエロ:あ、本当だ。でもどこか違うような・・・・・・。
ルル:ぎゃおーす!!
舞:あ、飛んだ。
ルル:るーるーるー(ばさっばさっ)
ピエロ:ま、待ってください、ルルちゃん、ルルちゃーーーん!
ルル:ぎゃおーす!
舞:行っちゃった。
ピエロ:なんだったんだ一体・・・・・・。

ピエロ:それにしても、ここはフィッツジェラルドランドに見えるけど、所々微妙に違うみたいだね。
舞:うん。お化け屋敷もあんなに恐ろしげじゃなかったし・・・・・・。確かにルルちゃんのデザインもちょっと違ったような・・・・・・?
ピエロ:メリーゴーランドや観覧車のライトアップも違いますね。・・・・・・おや?
舞:観覧車にだれか、いる。



詩人:朝日と夕陽と月の光が混ざり溶け合うカオスな空。コーヒーがカフェオレへと変わる前の美しさを感じる。この空、なかなか悪くない。。
ピエロ:は、はあ(ルルちゃんより意味がわからない)
詩人:しかし気になります。一体この世界は何なんでしょうね。
舞:レヴィって人によれば、ここは夢の世界なんだそうです。
詩人:レヴィ・・・・・・?
舞:あ、えっと、なんか蝶々みたいな羽が生えていて、空飛んでた謎の女の子です。
詩人:蝶々みたいな羽で? 飛んでいた。女の子が。ふふっ、それは面白いですねぇ・・・・・・ククク。
舞:(ひそひそ)もしかして、信じてもらえてないんでしょうか
ピエロ:(ひそひそ)かなり現実離れしていますからね・・・・・・。
詩人:はっはっはっは。いやぁ現実離れしているとは思いましたが。まさか空を飛ぶ女の子が実際に目の前に! いよいよ持ってここは面白い。ひょっとしてルルちゃんも空を飛び回っていたりするんじゃないでしょうかね?
舞:じ、じつはそうなんです。ルルちゃんもさっき飛んで行っちゃいました。
詩人:そうですかやっぱりですか! なるほど・・・・・・ゆめのせかい。なかなか・・・ふふふ。

含み笑いを続けている詩人に向かってピエロ、遠慮がちに、というよりも若干引き気味に訪ねる。

ピエロ:あー、ところであなたは一体、どういう経緯でここへ?
詩人:あー失礼しました。私は上田明人。この遊園地のスタッフでね、今日のサーカス開演記念でお呼ばれしたんですよ。君は、あのサーカスのピエロですね。素晴らしかった。特に空中ブランコでの連続ジャンプは鳥肌が立ちましたよ。
舞:(やっぱり、この人もサーカスに)
ピエロ:ありがとうございます。光栄です。
舞:えーと、スタッフってことはこの遊園地を創った人ってこと?
詩人:の、一人、ですね。主に私はデザイン面で。遊園地という場所には思い入れがあるのでね・・・・・・特に観覧車には。
 数秒間遠い目をしている上田明人。
詩人:私達の共通点はサーカスに来ていたこと。火事にあったこと、でもそれだけじゃない、決定的な何かが共通しているんじゃないでしょうか。
舞:決定的な、何か。
ピエロ:もしかして、お心当たりが?
詩人:いえ、ただいくつか推測してみただけです。あの火事、大規模でしたよね。
ピエロ:・・・・・・ええ。全て、燃え尽きてしまったように思います。
詩人:私達は?
舞:え?
詩人:私達は果たして、燃え尽きたのか。もしかしたら、あの場所にいてまだ生きていた人間が集まったのかも知れない。
舞:それじゃあ・・・・・・他の人はみんな死
詩人:あるいは、逆かも知れないし、全く関係のない理由かも知れない。いずれにしろただの推論です。元々考えてわかる答えではないのですから。
ピエロ:そうですね、いずれにしろ、レヴィの言う、魔法使いを見つけないことには何もわかりませんね。
舞:結局、それしかないんだよね・・・・・・。
詩人:私もご一緒させてください。この世界の主、とやらに聞きたいことが山ほどある。
ピエロ:そうですね、みんな目的は一緒です。いいですね。舞ちゃん?
舞:はい。もしかしたら他にも人がいるかも知れないし、遊園地を探し尽くせばきと魔法使いさんだって見つかるはずです。
レヴィ:その必要は無いよ。

 唐突に現れるレヴィ。

詩人:レヴィ・・・・・・。
レヴィ:ここにいる人間は君たちで全員だ。これ以上探したところでもう誰もいないよ。
舞:じゃ、じゃあ魔法使いさんは?!
レヴィ:魔法使いさんは今ちょっとお忙しいみたいでね。かもんルルちゃーん!
ルル:(羽ばたいて舞い降りる)るー?
レヴィ:魔法使いさんの準備が整うまで、適当にこの人達を楽しませて差し上げてっ。
ルル:るー!
レヴィ:じゃねっ☆
ピエロ:待てッ
ルル:ぎゃおーす!!
詩人:無駄です。ルルからは逃げられない・・・!!!
舞:ルルちゃんの羽が光ってる・・・!

ぴかーん

ピエロ:う・・・・・・一体何が起こった?
詩人:どうやら、移動させられたみたいですね。
ピエロ:ここは・・・・・・。ミラーハウス?
舞:・・・・・・違う、ここはただのミラーハウスじゃない。
ピエロ:これは・・・ジェットコースター?
詩人:ミラージュコースター。鏡にしか移らないキャラクターや目の前に突然現れる立体三次元映像を楽しめるジェットコースターです。確か今冬オープン予定だったはずですが・・・・・・。
舞:(そう、確か今冬オープン予定だったはず。じゃあなんで私達はこのアトラクションに乗っているの?)
詩人:急降下しますよ、しっかり捕まっていてください。
舞:え、う、うわああああああああぁぁ!!
詩人:ミラージュコースターの目玉、、過去から未来への映像が映る中を高速で駆け抜ける道、歴史疾走(ヒストリーダイブ)。
ピエロ:過去から未来への映像が・・・・・・
詩人:始まりますよ。

 ここで星の民の伝説っぽい音楽にチェンジ。

ピエロ:こ、これはっ・・・!!

 ピエロと詩人は尋常じゃなく驚いている。

詩人:なんだ、これは? こんな映像は用意されていなかったはずだ!

 轟音。

舞:何この映像・・・飛行機の事故?
詩人:何年か前にニュースになった旅客機墜落事故ですね。何故こんな映像が?
ピエロ:違う・・・これは、私の記憶だ・・・。
舞:ピエロさんの!?
詩人:記憶・・・過去だと?
ピエロ:・・・・・・私は、この飛行機の墜落事故の生き残り。
詩人:確か・・・邦人4人が行方不明。
ピエロ:ええ、私と妹は一命を取り留め、遠く離れた国の小さな村で保護されました。
舞:・・・・・・!!
ピエロ:・・・そんなに、深刻な顔をするほどのことではありませんよ。私はこうして、妹と一緒に日本に戻ってくることが出来たのですから。
詩人:もしや、あなたは、フィッツジェラルドさんに?
ピエロ:ええ、そうです。あの方に拾われ、サーカス団の一員となりました。あの人は、私の親みたいなものです。あの人のおかげで私は居場所を手に入れることが出来た。

 またも爆音。全員息をのむ。

詩人:火事・・・・・・。
ピエロ:ふっ・・・その居場所すら、燃えてしまいましたがね。
舞:(なんて、残酷な炎。ピエロさんの居場所も、観客の笑顔も全て飲み込んでしまった)
詩人:・・・今度は私の過去ですか。
サラ:『私はやっぱり行こうと思うんです』
詩人:『・・・止めはしない。君が選んだ道だ』
舞:(観覧車・・・上田さんと、恋人?)
ピエロ:これは、この女性は、まさか上田さん
詩人:今さら、今さらこんなものを私に見せてどうしようと。過去に戻ることは出来ない。過去を変えることは出来ない。後悔しながら死んでいけとでも言いたいのですか・・・?
ユウ:違うよ。
詩人:!?
ユウ:君の言うとおりだ。時間は待ってはくれない。握りしめても、開いたと同時に離れていくものだ。そして

 バシュ! という音。

ピエロ:また場所移動!?
舞:時計塔の屋上・・・。
ユウ:待たせたね。ようやく、君たちを迎える準備が整ったよ。
詩人:じゃあ・・・・・・君が?
ユウ:そうだよ、

 ユウ君振り向く。

ユウ:ボクが、魔法使いだ。

舞:(魔法使い・・・・・・こんな私よりも小さい子供が!?)

ユウ:どうだい? この世界は。素晴らしい世界だとは思わないか?
舞:ねぇ、これはどういうことなの? まだ完成していないはずのアトラクションがあって、あるはずのない映像が映し出されて、サーカスも燃えていない。一体、どういうことなの? 私達は、未来の世界にでも来たって言うの?
ユウ:最初から言っているじゃないか。ここは夢の世界なんだって。
詩人:私も聞きたいことがあります。
ユウ:なんだい、上田明人さん?
詩人:この世界が君の創りだした夢の世界だというのなら、なぜ、フィッツジェラルドランドを模しているんです? そして、なぜ、
ユウ:本当はもう気づいているんじゃないのかな? あなたと、ピエロのレイさんは。
詩人:どういう、ことですか。
ユウ:サラ・ジュリア・フィッツジェラルド。
詩人&ピエロ:!
ユウ:二人とも、その女性を知っているはずだよね。レイさんは外国で彼女に拾われ、育てられた。そして上田明人さん、あなたにとっても彼女は大切な人だったはずだ。
詩人:・・・・・・。
舞:さっきの映像に映っていた女の人
ユウ:そう、彼女がサラ・フィッツジェラルドさん。そして彼女は彼にとっても、大切な人だった。

ばさぁっと布が翻るような音。

舞:お父さん!? 足は大丈夫なの?
ピエロ:佐倉さん・・・!?
詩人:佐倉教授・・・!
紅郎:舞、明人君、レイ君!?
舞:え・・・?
ユウ:ごめんね、舞。さっきは佐倉さんと話したいことがあったから動かないでいてもらったんだ。佐倉、紅郎。このフィッツジェラルドランドの企画者とね。
舞:!?
ユウ:もうわかったよね。なぜこの世界がフィッツジェラルドランドを模しているのか。
詩人:この世界は、『君の』夢の世界じゃない。
ユウ:そう、正解。このせかいは、『僕達の』ゆめのせかいだ。
舞:ぼく、たちの・・・・・・!?
ユウ:上田明人さん。佐倉紅郎さん。あなたたちはフィッツジェラルドランドの設立に携わった人たちだ。当然、不満点もあったでしょう。
詩人:ええ、例えば・・・・・・。
ルル:ぎゃおーす!
舞:ルルちゃん!
詩人:私がマスコットとしてデザインしたルル=イェーガーは商業展開の関係でデザインがかなり変更されてしまいました、そして、
レヴィ:ボクも、ね。
舞:レヴィ!?
レヴィ:やぁ舞ちゃん。元気だった~?
ユウ:レヴィ。企画段階で没になった、もう一人のマスコット。とってもラブリーじゃないか。没にするなんてもったいない魅力を持ったキャラクターだよ。
そして、この世界ではサーカスも健在だ。
ピエロ:私の、たった一つの居場所。
詩人:そうか、君は。
ピエロ:フィッツジェラルドサーカス団。孤児で構成されたサーカス団。
紅郎:サラさんが世界中から保護した子供たちの居場所をつくることが、このフィッツジェラルドランドの最初の目的だった。すなわちフィッツジェラルドサーカス団。
ユウ:フィッツジェラルドさんにとっての頼れる大人・・・佐倉教授。「世界中の不幸な身の上の子供たちに、居場所をつくってあげることは出来ないんでしょうか」という相談に対して、あなたが提案した案はとても過激で刺激的だった。
紅郎:今でも覚えてるよ。あの時のサラの顔は。
舞:ね、ねぇお父さん。どうしちゃったの? まさか、この世界にいたいの? だって、元の世界でお母さんもお兄ちゃんも待ってるんだよ?
紅郎:・・・・・・。
舞:ねぇ魔法使いさん! 元の世界に戻る方法教えてください、あるよね、あるんだよね!?

その質問に対し、目を閉じて静かに答えるユウ。

ユウ:ごめんね。そんなものは無いよ。
舞:!! え、だって
紅郎:舞・・・私達は元の世界には戻れない。
ピエロ:佐倉さん・・・?
詩人:ははは・・・そんなこと、最初からわかっていましたよ。
舞:上田さん・・・?
詩人:舞さん、あなただって本当は、認めたくないだけなのではないですか?
舞:それ、は。
ユウ:僕達はサーカスハウスという居場所を失った。でもそれだけじゃない。僕達が失ったものはそれだけじゃない。あの火事で、僕達の肉体は致命的なダメージを受けている。
舞:・・・! じゃあ、や、やっぱり、私達は、死・・・?
紅郎:いや
舞:え?
詩人:違うんですか?
ユウ:違うよ。ボク達は、あの火事で死ななかった生き残り。
舞:いき、のこり。
ユウ:現実世界に戻れば、数分持たずに死んでしまうだろうけど。この世界は、死ぬ直前だったボクの「死にたくない」という強い願いによって生み出された世界。そしてこの世界が生まれる瞬間にまだ生きていた君たちの夢や執念が混ざり合って今に至る、というわけさ。つまりここはあの世とこの世の狭間。ボク達は生死の境目を彷徨い続けているんだ。
紅郎:現実世界に戻ると言うことは、死ぬことを意味する。
舞:そんな・・・。
ユウ:泣かな



佐倉舞 小学生 普通の子。
佐倉紅郎 駄目な奴感漂う中年親父にして遊園地創った人。本編主人公佐倉桜花の父親。
ピエロ 本名レイ。ベトナム人、ミャンマー人の血が混じっているサーカス団の花形。本編メインキャラの兄。
詩人 本名は上田明人。ルル=イェーガーやレヴィなど遊園地を佐倉紅郎と創る際デザイン面で貢献した。どうしようこのままでは恋愛云々が語れない・・・・・・。
レヴィ 詩人が作ったキャラクター。ルルと並び、遊園地のマスコットになる予定だったが没にされた。詩人はこのキャラに愛着があった。名前の元ネタはレヴィアタン(リヴァイアサン)。
ルル=イェーガー 詩人が作ったキャラクター。怪物柄のフードをかぶっている可愛い少女のようななんだかよくわからないキャラ。商業展開や着ぐるみ化の際、いわゆる偉い人たちに勝手にデザインを変えられ、詩人はとても不満だった。名前の由来はクトゥルー神話のルルイエ。フードのデザインはクトゥルーの怪物を意識。
緑間ユウ 通称魔法使い。ゆめのせかいを創っちゃった人。本編真の主人公板堂聖派の幼なじみ兼親友。本編一期ラスボス枠。DQでいうドルマゲス枠、というよりどっちかというとアニメ版ブラックキャットのクリード枠。
緑間ユミ ユウの双子の妹。ユウがゆめのせかいに消えて以来病気がち。名前の由来は二人とも「Dreamer」。
板堂聖派 本編心の主人公。強いけど中途半端な男。豆腐メンタル。

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プロフィール

Author:黒ザトー
小説『Dusk』ゆるりと更新中
並びにボイスドラマ企画『Dusk ep0 ゆめのせかい』
企画中


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